こちらは、手のひらサイズのカワイイ下駄です。
実は、何年も前に松山に行った際、現地でヒバの木工製品が売っていました。その中にこの下駄との類似品があったんですが、見てビックリしちゃいましたね😲
松山の道後温泉の近辺にあったんですが、そこでは、ひな人形など、人形製品がほとんどで下駄はわずかに片隅にあった程度でした。
今回写真に載せているのは、ここ、島根県大田市で生産されたものです。
ひばは目が細かいので加工や彫刻に向いていますが、それだけでなく、防腐性能の元でもある、”木の油”(ヒノキチオール)が光沢を出し、仕上がりをより一層素晴らしくしています。
これは同じ町内の、いつもご懇意にして下さいますお客様のお宅の下駄箱です。
米ひばは、無垢ですと黄色っぽい色で、(カナダ産は黄色っぽいく、アラスカ産はそれよりも若干白っぽい)外で日焼けすると黒っぽくなっちゃいます(>_<)
しかし、クリア塗装をすると、こ~んな感じの色あいになります😲
後ろの真っ白なクロスが、米ひばの風合いをより良くしてくれます。
制作は浜田市の有名な建具屋の吉原さんが手掛けていますが、ここまで綺麗に仕上げると、玄関から差し込む日の光に日焼けさせられる事もなく、この風合いを持続させる事が可能になってきます。
まさに”職人の仕事”ですね~(≧◇≦)
皆さんこれ何だか分かりますか?
じつは楽器なんですが、1枚板で製作していますΣ(゚Д゚)
幅が500mm近くあるんですが、この側面を手で叩いて円形状の穴から音が出るんです。
私が作ったわけではありませんが、話しによると、板厚が1cm以下なので張り合わせの作業がとても大変らしいです。
これ、『カホン』という楽器だそうです。
ほとんどの方が聞いた事がないんじゃないでしょうか?!私も初めて聞きましたが・・
米ひばが彫刻し易いのは、だいぶ有名になってきましたが、楽器は他にはないんじゃないかと思います。
こんなところでも、ひばの『良さ』と『特性』を理解して頂き、使用してもらえる事は専門業者としては、最高のご褒美だと思います。
ありがとうございます😌
これは米ひばで作成した飾りで、凧の絵をあしらっております。
これをご覧になって頂いても分かるように、米ひばはとても細工し易い木材なんですね。
厚さ数ミリの板でも割れる事なく細工できるので、昔は建具屋さんに重宝されていまして、現在でも、老人ホームや児童施設などの公共施設などや、社寺、一般住宅の和室や玄関等でも建具材として使用されております。
近頃では、仏壇職人にも愛され、仏壇の材料にも使われているんです。
一度ノミや彫刻刀を入れてみればその素晴らしさを必ず体感できるのではないでしょうか。
これはとても珍しくひばのキッチンカウンターです。日本中探しても、これはないんじゃないでしょうか?
米ひばは無塗装ですと白っぽい色なんですが、クリア塗装をかけるとたちまち黄色っぽくなるんですね。
実物は大きいんですが、明るい色なので圧迫感がなくスッキリと収まっています。
模様のあるところは、筋が入っているように見えますが、逆に模様がないとまるでプラスチックのようで、町内で施工させて頂いたお客様に、「プラスチックで出来ているんですか?」と言われ、ご説明したところ、大変驚いておられた事がありました。
板目は杢目がありますが、柾目は目ゴマなので、まったく分かりません。
米ひばを使われた事のない職人ですと、木表を見ただけでは、ほとんど表裏が分からないといった意見を頂いた事もあります。
それぐらい目が詰まっている木なんですね。